IT初心者の【基本情報技術者試験(FE)】勉強法                         ~文系出身でも3ヶ月で合格!~   

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基本情報技術者試験の勉強方法って世にたくさんありますけど、「勉強時間は200時間くらいです、、」とか、「こんな試験ですよ」っていう紹介が中心で、どんな人が、どんな勉強法で合格したのかって意外と少ないですよね?

私は2023年5月に基本情報技術者試験を受験してきました。

そのときもネットで「基本情報 勉強法」「基本情報技術者 おすすめ 参考書」と調べました。しかし、、、どのページも同じようなことばかりで本当に自分もこのやり方で大丈夫なのか?と不安になっていました。


そこで、2023年2月から勉強を開始し、IT職でもなく、文系出身の私がその年の5月、つまり3ヶ月弱で合格できた秘訣を共有し、これから受験される方の参考になれればと思い、記していきます。

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受験時の状態

受験を決意した2023年2月末時点での私の状況をまとめます。

年齢:26歳
大学:MARCHレベルの商学部(2019卒)
社会人歴:営業4年(業務でITの使用なし)→コンサル会社転職6ヶ月(セキュリティ関連の知見が必要)
所持資格:TOEIC700

こんな感じで、ITや数学とは無縁の状態で試験に臨むことになりました。
ファイアウォール、要件定義、CPU、、、、
これらの言葉がぴんときていない方、おそらく当時の私と同じレベルです。


試験自体は勉強する内容も多いですし、IT初心者、文系出身者にとってはかなりスタートから苦戦すると思います。ただ、同じような環境からスタートし、特別タイトなスケジュールではなく合格できた私の体験記をお伝えすることで、一人でも参考にしていただければ幸いです。

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勉強開始前にすべきこと

まず、勉強を始める前に行うことがあります。

  • 目標を決める
    勉強開始時点では自分がどれくらい勉強時間をかけられるか、どれくらい理解できるものなのかイメージができないと思います。それでも、「なぜ受験するのか」「試験はいつ受けるのか(月単位でもいいと思います)」を決めておきましょう。周囲でこれを決めずにドロップアウトしていく友人を数名見かけました、、
  • 「基本情報技術者試験」の概要を理解する
    これは基本情報技術者試験に関わらず、どの資格試験にも共通することですが、戦う相手を知りましょうということです。
    そのサイトを活用してもいいですが、少なくとも2つ以上の情報源から、試験概要/試験範囲/回答方法などを知るようにしておきましょう。
    <参考>私が活用したサイトはこちらです。
    https://www.seplus.jp/dokushuzemi/ec/fe/fenavi/guide/fe_description/
  • 参考書(A試験)を用意する
    おすすめは以下の2つ
     ①【令和5年度】いちばんやさしい基本情報技術者
      絶対合格の教科書+出る順問題集 高橋 京介 (著)

      
     ➁令和05年 イメージ&クレバー方式でよくわかる
       栢木先生の基本情報技術者教室  栢木 厚 (著)

    友人が①、私は➁を使っていたので両方とも中身を確認しましたが、正直どちらでも大丈夫です。
    メルカリでも売っている可能性ありますが、最新版(令和5年度)を買うことをお勧めします。
  • 参考書(B試験)を用意する
    情報処理教科書 出るとこだけ!基本情報技術者[科目B]第3版 

    こちらは友人3人で折半してこの1冊を買いました。
    試験期間が1週間ずつずれていたので貸しあったり、必要個所を写真撮って送るなどしてました。
  • 過去問道場のアカウントを作る
    基本情報技術者試験においてこのサイトをいかに活用できるかが合否の分かれ目となります。
    早めにアカウント作成しておき、必要な時にすぐログインできる状態にしておきましょう! 
    過去問道場:基本情報技術者

 

 

実際のスケジュール

もう一度全体感からお話しすると、
2月の中頃から基本情報を受けようかなとうっすら思い始め、勉強開始は3月の頭から。
最終的に受験したのは5月14日です。
それらをいくつかのフェーズに分けて詳しく説明していきます。
 

2023年2月20日ごろ(0日目):基本情報技術者試験の存在を知る
転職先の業務でIT知識、システム関連の知識が必要だと感じ、勉強しなければと焦るようになる。このときに基本情報技術者の資格を周囲から勧められ、試験内容などを調べる。


2023年2月25日ごろ(0日目):受験を決意
受験を決意し、A試験の参考書を購入。

2023年3月1日ごろ(実質この日が1日目):試験勉強を開始
本格的に試験勉強を開始。まずは参考書の頭から読み進めていく。

2023年3月20日ごろ(20日目):テキスト1周読了
だいたいテキスト1周の読み込みを完了。ちなみにこの時点ではまだ2進数もCPUも一切理解できていない笑 過去問道場を10問ほど解いてみて実際の試験問題に触れる。

2023年4月1日ごろ(30日目):試験日を確定、Youtubeの活用
周囲に試験を受けることを宣言。試験日を5月14日に設定。
すると会社の同期でほかに2名受験を考えていた者がおり、ともに意見交換しながら勉強を進めることに。このころから、電車での通勤時にYoutubeで各単元のインプットや、過去問紹介動画を見て勉強を進めていく。

2023年4月10日ごろ(40日目):過去問道場に本格的に取り組む
基礎理論、情報セキュリティあたりは理解できてきたので、その範囲だけ毎日過去問道場20問をノルマにしていく。

2023年4月25日(55日目):勉強計画
同期Iくんが先に試験を受けて無事に合格。
ここでモチベーションが一段と上がり、GWでの勉強計画を策定。
GWは実家に帰る予定があったが、3日ほど予定のない日があったため、移動時間を含めても平均5時間は確保できるようにスケジューリング。このころは、過去問道場で一度解いた問題に再度挑戦し、解き方や考え方を覚えているか確認していた。

2023年4月28日~5月6日(60~70日目):GW勉強モード
一日5~6時間ほど勉強時間を確保。この時点でA試験のテクノロジはほぼ完了していたので、残り3割ほどの学習量に。ぶっちゃけストラテジとマネジメントはなんとなく文章を読めば8割くらい正解できそうな感覚はあったので、テクノロジの過去問道場で7割を取れることを最優先にする。過去問道場で1年分の試験を毎日1回受けることに。また、科目Bのテキストを1周解いてみる(問題数多くないので5時間ほどあれば1周できます)。
このころ、もう一人の同期TくんもGW中に試験を受けて合格。

2023年5月7日(70日目):科目Bの勉強
科目Bのサンプル問題を解いて、テキストを読むを繰り返す。
わからない問題もいくつかあったのでYoutubeの解説動画を見ながら解きなおし。

2023年5月8日~12日(75日目):合格基準値クリア
平日なので科目Aの過去問道場1年分のみ毎日行う。
飲み会は全て断ってました、、、こういう時に限って誘われる、、、
ここにきてようやく過去問1年分を通して70%を超えるようになってくる。

2023年5月13日(75日目):試験前日
試験前日。科目Bのおさらい、サンプル問題の総復習。過去問道場1年分。

2023年5月14日:試験当日
試験当日。テキストを頭から流し読みして、わからない単語のみリストアップ。ルーズリーフに意味をまとめてを朝から30単語ほど行った。(このリストから5問ほど出たのでやっておいてよかったです笑)

総学習時間(概算)
科目A:テキスト確認 30日、30時間
    過去問道場  15日、30時間(復習込み)
    Youtube確認 10日、15時間

科目B:テキスト確認 2日、8時間
    問題演習   2日、5時間

それぞれで被っている日数があったり、まったく勉強をしていない日も多々あったのでこのようなスケジュール感でした。4月前半まではゆるーく仕事終わりと通勤時間を活用して毎日2時間ほど、土日はあまり勉強してませんでした。4月後半でIくんが合格してから土日も含めて毎日勉強するようになり、本格的に勉強し始めたと記憶しています。

科目Bはこうしてみると時間は少ないように見えますが、残り1週間しかない焦りから効率重視で勉強していただけです。余裕あれば2週間前にはテキスト読んでおけばよかったなと後悔したので、あまりテキストの貸し借りはお勧めしないです、、

具体的な勉強法

私が試験勉強で使用したものは以下です。


1.科目A教科書(テキスト)
2.科目B教科書問題集セット
3.過去問道場
4.オリジナル暗記メモ
5.Youtube動画

それぞれの勉強方法について具体的に説明していきます。


1.科目A教科書(テキスト)

教科書は大きく2パターンの使い方をしました。


まずは1周流しながら読み切ります。その際に、あとでややこしくなりそうなローマ字の略語やセットで覚える単語のみ、スマホアプリにメモを残していきました。 

モバイルアプリ:WordHolic!(iOS/Android)

<実際のメモ>

これらも、全てをメモしているときりがないので、例えば「共通鍵暗号方式」「公開鍵暗号方式」など後でわかりにくくなりそうだなと思うところだけを厳選してメモを取っていきました。
注意していただきたいことは、一生懸命読むのではなく、決めた期間内に読み切ることです。
私のような文系出身でITに触れたことのない人は、一言一句理解しようとするとかなり時間がかかります。この後紹介するYoutubeや問題演習で詳しい理解はできるので、まずはテキストを1周終わらせて概要をつかむこと、この名前どっかで見たことあるなーの状態をつくることを意識してください。

2つ目の教科書活用法としては、過去問道場でわからない単語、問題に出会ったときに帰ってくる参考書としての使い方です。過去問道場の説明だけだとどうしても理解できない箇所があったり、前後関係から理解しておきたい問題も多々あります。そうしたときに索引ページから該当ページだけを確認するという使い方をしてました。

2.科目B教科書問題集セット

  (再掲)

こちらは科目Aの内容を理解してから読むほうがいいと思います。
アルゴリズムの全体概要をつかむためには科目Aのほうが難易度は易しいですし、
科目Bは割合でいうとそこまで時間をかける必要はないと思うからです。
(本当に時間なければ4~5日かけるだけでも合格点いくのでは)


勉強法として、私がやったことは
「この参考書を1週終わらせる」
これだけです。

その代わり、科目Aのように流し読みをするのではなく、
完全にすべてのページを理解する勢いで学んでいきました。

アルゴリズム系の問題は、
問題文から、筆者がどんなプログラムを実行したいかを理解する

これに尽きると思います。

そのプログラムの読み解き方を科目Aで学んでからこの参考書に入るとスムーズに読み進めていくことができます。

そして、この参考書で最も学んでよかったと思った手法は「トレース」です。
このやり方を完全に習得してからアルゴリズム問題への恐怖心は一切なくなりました。

3.過去問道場

お持たせいたしました。
基本情報技術者合格のために最も使いこなさなくてはならないツールです。

先輩社員の中には、テキストを一冊も買わずにこのサイトだけで合格した猛者もいました笑

過去問道場:基本情報技術者

このようなかたちで、過去の問題(令和元年まで)をいつでも解くことができます。
意外と最近の問題って最後の腕試しに、、、と置いておきがちですが、
直近の問題は出題されにくい傾向にあるのでむしろ令和元年は先に解いておいて傾向をつかむために活用してもいいのではと個人的には考えます。

試験の1カ月前くらいから科目Aのテキストを読みつつ、分野指定などで学んだ部分の問題を解いていきましょう。

この上部のタブから「分野を指定して出題」に変更し、
セキュリティやハードウェアなどその日に学んだことの復習に活用してください。

ラスト1週間で毎日1回の模試(80問)はノルマでこなし、平均で100問ずつくらいは解きました。だいたい正答率が70~75%で悪くても65%は切らなかったのでまあ合格できるだろうという自信もつけることができました。

合計で1000問近く解きました!

基本情報技術者の合格者は皆さん口をそろえて過去問道場をいかに活用できるかとおっしゃっておられるので、ぜひ使い倒してください!

試験内容は詳しくお伝え出来ませんが(規定のため)、過去問道場で7割取れれば間違いなく科目Aの合格レベルに達しています!   
 

4.オリジナル暗記メモ

これに関してはそこまでとっておき!の作戦ではないのですが、
私はどうもローマ字を使った略語(CPUなど)が覚えられないので、
自分なりにまとめたカンニングペーパーを使っていました。

カンニングペーパーと言っても試験への持ち込みはしません、、
電車での通勤時や寝る前の10分間で用語の意味を覚えていました。

この辺りはそれぞれの勉強法にもよるかと思いますが、私は大学受験からこのような勉強法を使っているのでなじんでいるのだと思います。

なかなか単語を覚えられない方、過去問道場で同じ間違いを何度もしてしまう方は是非参考にしてみてください!

以上、基本情報技術者試験の勉強法についてでした!

今後は単語の覚え方やつながりを発信していく予定です!

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